tomorrow


ゆっくりとはじけていく泡(バブル)は
グラスの中で次々と生まれる
一瞬をこの手で尽くして
夢を乗せて 空へ

ポケットに偶然残っていた
チケットの切れ端を遠くに弾いた
真っ白な画用紙のようなあの空に
何を描こうか

これから始まる物語
空っぽの心に書き留める
今度はすべてを塗り替える 
素敵な恋になれ

鞄には何も詰まってないけど
ひとかけらの希望ならば持っている
薄っぺらな財布の中身を
これからの何に賭けようか

昨日と明日の間では
優しい風がドアを開ける
新しい明日は昨日にない
素敵な未来になれ

これから出会いを重ねてく
そのうち家族も増えていく
自分が無くなるその日まで
何度も繰り返す
これから始まる物語
空っぽの心に書き留める
今度はすべてを塗り替える 
素敵な恋になれ

2000.6


●ちょっと一人でお酒なんて飲んでみる。実は大したことは何もないのだけれど、アルコールの偉大な力で周りが楽しく見える。本当にそうなればいいのにな、なんて思いながら。明日のことなんて不確かだし、ぼーっとしていても地球さえ回り続けていれば明日は来る。でもね、何かちょっと期待したい気もする。今日と明日の違いなんて昔の人間が勝手に決めたことだけど、ほんのそんなことで、いやなことを忘れてしまったりもできる、それってかなり不思議なことだと思う。